FBI(笑)Oh My Buddaha !・直接間接を問わず、関係・関連することがらを含めメモしていく。過去の記事も加筆訂正することがある。


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「教学」及び「宗学」という呼称についてなど

 「教学」という用語は「教義学=宗旨学」と「教団史学=宗史学」の二つの意味を含んだものとして考える。

 ふつう「宗学」という用語は「宗派教義学=宗旨学」と「宗派史学=宗史学」の二つの意味を含んだものとして用いられている。

 このことを前提としたうえで、以下のように定義しておきたい。

 1 日蓮教学=真筆現存及び曽存と直弟写本による教えとその研究

 2 日興上人の教え=同右

 3 興門教学=従来、富士教学とも呼ばれてきたが、石山(大石寺)と重須談所(北山本門寺)を中心とした、日興上人及び日興上人の直弟子によるもの

 4 富士宗学=日興門下八本山各派いわゆる富士門流系の教学の総称

 5 石山教学=大石寺教学とも称されてきたもので、他門においては「日有・日寛によって形成・体系化されたところの大石寺の教学」という意味合いで使用されることが多いが、おおまかには日目以降こんにちに至る大石寺歴代貫首(法主)の著述を中心としたもので、正確には「石山宗学」と呼ぶべきもの

 6 日蓮正宗教学=正しくは「日蓮正宗宗学」というべき。広義には「日興を門祖としてこんにちに至る大石寺門流の教義」の意味で、「石山教学」とほぼ同義であるが、狭義には「宗教法人日蓮正宗の教義」を指す

 7 日蓮宗学=広義には「日蓮門下教団全般の教学」の意味であるが、狭義には「宗教法人日蓮宗の教学」を指す。

 8 祖書学=日蓮遺文(御書)に関する文献学及び古文書学、国語学、書誌学的研究

 よく言われる「日蓮正宗教学」なるものは、日蓮教学と宗学を混同したものであると考え、呼称としては不適切であると思われるので、使用しないにこしたことはない。

 その他に、日興上人の弟子である日尊の門流における教学を一般的には
  要法寺教学
という。
 同じく、日興上人の弟子、日郷の門流における教学を一般的には
  保田教学または妙本寺教学
という。
 またこれらの他に、
  京都要法寺の広蔵院日辰の「日辰教学」、
  石山の堅樹院日寛の「日寛教学」
との呼称もあり一般的に使用されている。

 「石山教学」と「日蓮正宗教学」は前述したようにほぼ同義であるが、正しくは「宗学」というべきものである。
 日蓮正宗では、伝日蓮・伝日興などのいわゆる「相伝書」類など写本だけで真筆のない文書を重視かつ依拠する。

 しかもそれらのほとんどは大石寺独自の文書ではなく、
  重須(北山)本門寺
  保田妙本寺(保田、房山とも)
  京都要法寺(要山)
  西山本門寺(西山)
  下条妙蓮寺(下条)
などに伝わる写本などで、興門他山より流入した文献である。

 現在の日蓮正宗(石山)ではこれら他門流由来の文書を、自門の正統性を主張するために、あたかも自山伝承の文書であるかのようにして利用しているわけである。
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by siawaseo_anatani | 2008-06-04 14:02 | メモ