ある対話 1957 戸田城聖 創価学会 日本共産党(04)
http://siawaseo.exblog.jp/19506804/
より続く。
戸田城聖全集未収録。
編集著作権あり。
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K山 あんたはカンがよくてよいところを突いてはいる。
国鉄の労働者諸君が食えない。
それで生活を改善し、高めるためにたたかうことは当然だし、正しい。
これをゴマ化したり弾圧するのは、するほうがわるい。
だがこの場合、どういう形でたたかっていくかというときに、もうひとつの問題がでてきた。
正しい要求にもとずいているのだが、たたかいの方法や手段のえらび方にまずいところがあった。
あんたがいういうように国民の気分や感情をよく考えない形を取ったことがあんたや国民の多くを反発させているのだよ。
T田 そうだよ、汽車止めたりなんかすれば、迷惑するのはこっちだけだよ。
‥‥共産党だってそう悪いものではないよ。
K山 そう悪いものではないというが、僕にいわせれば、共産党こそがいちばんいいものだ。
創価学会は、まあ、あどけない子供みたいなものだよ。
こっちは世界中を、二十五億の世界の人間全部を共産主義の社会に発民させようとしているのだもの。
あんたのほうは、せいぜい大きなことをいっても、日本国中、九千万前後をねらっているのだろう。
T田 そんなに……。
百万でたくさんだ。僕からいえば、共産党はかわいい子供と思っている。(笑)
共産党で、社会組織だ、経済組織だなんでいっているのは、子供のオヤツのぶんどりあいみたいなもので、僕らはもっとその根本となる生命を対象にしているんだ。
だから、おとななんだよ……。
こんどの選挙でも、あんたのほうは全部負けじゃないか。
こんどの大阪だって、僕らは十七万取った。
だから社会党に怒られるのだよ。
あれは社会党を勝たせるようにやれば良かったけれども。
社会党となんにも契約はないし、やるならやってみるか、ということでやったんだけれども、こんどは負けるようになっていた。
そこまでは力がないから。
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「ある対話 1957 戸田城聖 創価学会 日本共産党(06)」
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へ続く。